私のスタートライン|手作り石けん教室主宰 酒向圭子さん
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私のスタートライン|手作り石けん教室主宰 酒向圭子さん
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東濃で「私らしく」活躍する方に焦点を当て、毎日を全力で楽しむ「秘訣」をご紹介するインタビュー記事「私のスタートライン」
今回お話を伺ったのは、土岐市のご自宅にて手作り石けん教室を開講されている酒向圭子さん。
圭子さんのSNSには「これって石けんなの?」と思わず見入ってしまうような素敵な石けんがたくさんUPされています。
でもじつは、圭子さんが作られる石けんの魅力は、その見た目だけではありません。
奥深い手作り石けんの世界…。
圭子さんの世界観まで変えてしまったという石けんとの出会いや、手作り石けんの魅力、大切にされていること…など、たくさんお話しくださいました。
目次
肌と心がよろこぶ石鹼をあなたへ… 母の愛から生まれた手作り石けん教室【RAUM】
世界観まで変わった石けんとの出会い
――石けん作りのきっかけは?
子どもが3人いて、下の2人が双子なんですが、2人とも赤ちゃんのときから肌がガッサガサ。赤ちゃんなんだけど、ふわっふわじゃなくて。乾燥肌なのか、耳の下が切れたり、いつもかいちゃって血が出て…みたいな感じでした。病院ではアトピーとか言われたこともあったし、薬をもらってやってた時期もありました。
そんなとき、夫の母から「洗剤とか、石けんとか、服とか、肌に触れるものに気をつけると違うから、石けんを使うといいよ」ってアドバイスされて、石けんを使い始めました。そうしたら、ガサガサがちょっと落ち着いたというか…。あっ、いいじゃん!って。
最初は市販品を使っていましたが、石けんって作れるらしいと知り、挑戦してみたのがきっかけです。

その同時期くらいに友達が「ラベンダーとか肌にいいよ!」ってアロマのことを教えてくれて、どちらも同じくらいの時期に夢中になりました。

もともと飽き性なんです。でも、石けんだけは続きました。無限に種類があるっていうか…。奥が深くて何年経ってもおもしろいですね。
――石けんと出会って変わりましたか?
それまでの私は、別に食べ物にこだわるわけでもないし、着るものも使うものもなんでもいい感じでした。多分もともと健康体で、なにに悩んでいたわけでもないから「いい香り~」とか「かわいい~」とかで選んでいたけど、石けんを作るようになって、世界がガラッと変わりました。
なにを買うにも、なにを食べるにも「これはなんやろう?」って思うようになったし、なんか自然なものがめちゃくちゃ好きになりました。

そういうのに慣れてくると、不思議なことに 前は好きだったものを受け付けなくなったりして…。もう別世界ですね。
教室としてのスタート
――教室を始めたきっかけは?
それを仕事にしようと考えていたわけではなくて、趣味として楽しんでいたとき、友達から「石けんって作れるの?」「教えて!」って言われたんです。
「私はこうやって作るよー」って話したら興味を持ってくれて「じゃあさ、ちょっと人集めるから(レッスン)やってよ」ってなったのが最初のレッスンです。

それまでずっと1人で作ってたけど、みんなで作ってみたら1人で作るより楽しい!って感じて、仕事としてやってみようかなって思い始めました。
教室としてやりたいなと思い始めたのは、下の子たちが年中くらいのころだったから、この子たちが小学2年生になったらやろう!って決めていました。

いつも漠然とだけど先読みで予定(目標)を設定していて…ちゃんとそうなっていくから不思議だなぁって思ってます。
――思い入れのある石けんってありますか?
石けんを作り始めてまだそんなに経っていない頃、東京で有名な先生たちが集まってワークショップをやる!みたいなイベントに参加しました。そこで作った石けんは、今も使えないし、多分ずっと捨てられないと思います。私もこういう、人をワクワクさせられるようなことやりたい!って思えた原点みたいなイベントだったから…。その石けんを見ると、当時のワクワクした気持ちとかが蘇ってくる感じがあります。
あとは自分が初めて作った石けんですね。香りまではっきりおぼえています。出来上がった石けんを初めて使ったとき、本当にうれしかったです。あの感動は忘れられないな。
――どんなレッスンが体験できますか?
少し熟成させて完成するコールドプロセス石けんを中心に、その場で完成するアミノ酸石けんや宝石石けんのレッスンをしています。

宝石石けんは、ワークショップや出張レッスンも含めると800人くらいの方に体験してもらったと思います。土岐市、瑞浪市の小学校や保育園はほぼ制覇するくらい行かせてもらいました。

年齢関係なくよろこんでもらえるし、教えてる私の方も楽しいレッスン。この楽しさをみんなに味わってほしくて、宝石石けんのレッスンができる独自のディプロマまで作ったくらいです。

そのおかげで、もしものときにはお互いに助け合える仲間も増えました。みんな楽しくやってくれているし、ありがたいなって思っています。
手作りだからできること
――手作り石けんの魅力って?
今はアレルギーを持っている方も多いです。最初から何が原因かわかってみえる方もいるけれど、石けんを使っているうちにわかってくる方もいらっしゃいます。アレルギーに限らず、こういうタイプの石けんが肌に合うとか、自分好みに素材を選べるのが魅力だと思います。

もちろん新しいことを取り入れてきたらお客様にシェアしますし、レッスンメニューみたいなものも準備してあります。ただ最近は「どんな石けんが作りたい?」ってお客様に聞くことが多いですね。その方が絶対お客様も楽しいんじゃないかなって思うし、お客様の要望をベースにレシピを組み立てていくなかで、新しい発見があったりして、私も楽しいです。
――どんな方に手作り石けんをオススメしたいですか?
いちばんは、やっぱり肌荒れで悩んでる人。
経験したからわかることですが、そういうときって、どうしたらいいのかわからないんです。もちろん病院へ行けば薬を処方してもらえるけど、結局それはその場しのぎなことが多い気がしていて…。
選択肢の1つとして、手作り石けんを試してみてほしいなって思います。私が石けんと出会って、かなりよかったって思ってるから…。
石けんをきっかけに、素材の作用とかアロマとかに興味をもってもらえたり、生活に取り入れてもらえたらうれしいですね。本当にちょっとしたことで変わってくるから、ぜひ体感してもらいたいなって思います。

――これから作ってみたい石けんって?
今ちょっと挫折中なのだけど、野草を使った石けんにチャレンジしたいです。野草にもすごい作用があって、そういうのを取り入れるのもおもしろいかなって思っています。

以前は華やかなデザインとか、かわいさとか…。見た目をすごく気にしていた時期もありました。

だけど、最近どんどんどんどんシンプルになってきましたね。

見た目も大事なんですが、最近はやっぱり素材重視になってしまいますね。

大切にしたいことは、今しかできないこと
――お子さんと一緒に作ったりもされますか?
下の子とはよく一緒に作ります。最近だと夏休みに作りました。
そのときはカッコイイ系と淡い系で作りたいって、一度に2つも。
すごくカラフルなんです。

一緒に作ってると、こんな色を選ぶんだなとか、こういうの好きなんだなぁとか…。私も子どもと一緒に楽しんでいます。
自分の子どもだけど、1人の人として会話ができるから、すごいな、成長したなって思うことも結構ありますね。いい時間だなって感じます。

仕事とか家事とか自分の時間も大事なんだけど、子どもはいつか巣立ってしまうから、いるうちは一緒の時間を大事にしたいって思ってます。今しかできないことだから、いちばん大事にしたい。そうさせてくれている夫や、そうできる環境に恵まれていることは、本当にありがたいなって思います。
今はいろんなものが簡単に手に入る。だからこそきちんと選ばないといけないよって、子どもたちには話しています。だけど知ってないと選ぶこともできないから、いろんなことを知っておくってことはすごく大事。そこに関しては、ついうるさく言っちゃうかな。
選べる時代だからこそ、選ぶチカラを持ってほしい。って思います。
石けんに限らず、私がいいって思っていても、子どもが自分でちゃんと考えて違うものを選ぶなら、それはそれでアリだと思うし、そこは尊重したいなって思ってます。
取材後記
お子さんの肌トラブルから石とけんと出会った圭子さん。教室や石けんのお話の要所要所に、お子さんをはじめ、ご家族への思いやエピソードもお話しくださいました。
そのひとつひとつが、とてもあたたかくて、圭子さんのやわらかい雰囲気につながっているのだなと感じました。
ご自宅に併設されている素敵なレッスンスペースは、なんだかほっと癒されるような心地よさがあります。

ここではご紹介しきれませんでしたが、圭子さんのSNSでは、実際にお客様が作られた素敵な石けんたちをご覧いただけます。
素敵な時間が流れている空間で、あなたにぴったりな石けん、ぜひ作ってみてくださいね。
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