私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん

私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん

私のスタートライン

WRITTEN BY
東濃スタートライン編集部
東濃スタートライン編集部
  1. 私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん
    #2

    この記事を読んでいます

    私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん

  2. 私のスタートライン|美容院経営 宮城 真希歩 さん

東濃地域で「私らしく」活躍する方に焦点を当て、毎日を全力で楽しむ「秘訣」をご紹介するインタビュー記事「私のスタートライン」

今回お話を伺ったのは、東濃地域を中心に、従来の形式にこだわらない自由なウエディングを実現したい方のサポートをされているWedding Director 糸魚川美紀さん。

瑞浪市を中心に、20年近く「常に指名の絶えない式場所属プランナー」として活躍されてきた美紀さんが独立し「&Fil(エンフィル)」さんを設立されたきっかけや、ウエディングに対する思い、式場に属さないからこそできるサポートについて…など、たくさんお話しくださいました。

ウエディングはもっと自由でいい!大切な人との縁を紡ぐ糸【&Fil(エンフィル)】

&Fil Wedding Director 糸魚川美紀さん

私のスタートライン

&Fil Wedding Director 糸魚川美紀さん

岐阜県中津川市出身。
専門学校卒業後、瑞浪市を中心に、20年近く「常に指名の絶えない式場所属プランナー」として活躍。
これまでのキャリアを活かして、式場に属さないからこそできる自由なウエディングのサポートをしたい!との思いから独立。
2024年7月、&Fil(エンフィル)を設立。

ご相談、お問合せはLINE、Instagram DMよりお願い致します。
LINE ID mk78fil
Instagramアカウント and_fil_wedding

岐阜県中津川市出身。
専門学校卒業後、瑞浪市を中心に、20年近く「常に指名の絶えない式場所属プランナー」として活躍。
これまでのキャリアを活かして、式場に属さないからこそできる自由なウエディングのサポートをしたい!との思いから独立。
2024年7月、&Fil(エンフィル)を設立。

ご相談、お問合せはLINE、Instagram DMよりお願い致します。
LINE ID mk78fil
Instagramアカウント and_fil_wedding

居心地のいい距離感

―フリーになったのはいつですか?

式場を退職したのは2024年6月末です。一応、2024年7月に開業だけしていました。

ただ、「それでも!」と式場との契約条件に私の指名を入れてくださるお客様もいらしたので、結果として秋くらいまでは退職した式場の仕事をフリーでしていました。

ただ、退職してからは、式場を打合せ場所として使えないので、お客様のご自宅やカフェなどを利用していました。そのおかげなのか、式場での打合わせよりもフランクに会話ができ、今でもめっちゃ仲良しです

「糸魚川さん」って呼ぶ人いないです。「美紀ちゃん」か「糸ピさん」か「糸ちゃん」か…くらい。

それくらいの距離感の方が、多分お互いに居心地がいいんでしょうね。

 

「私も誠実でいたい。」そう思わせてくれる存在

――今は1人で活動しているのですか?

基本的には1人です。ただ、美容師さんとかカメラマンさんとか、プロの方たちとのつながりがあるので、そういった力強い味方になってくれるパートナーさんたちに助けてもらいながら…といった感じですね。ずっと一緒にブライダルをやってきた方に手伝いにきていただくこともあります。

――今までのご縁を大切にされているんですね

本当にいい方が多いんです。だからその影響ってわけではないけれど、自分も誠実でいなきゃっていうか…。いい刺激をいただいています。

 

離れたから気づけたこと

――1人の良さ、チームの良さはそれぞれにありますか?

離れたから気づけることも多いです。

1人だと、自分自身が注力できる数のお客様と真摯に向き合うことができるので、式場所属のころよりもお客様との距離がより近くなりました

私の個人的な主観なんですが、お客様と同じ目線に立って正直な気持ちでのご提案がたくさんできるので楽しいです。

チームで人数がいると、いろんな考え方があったりして。1つのことをみんなでつくりあげるよろこびとかを感じられるのはすごくいいことではあるなと思います。

フリーになるまで在籍していた式場は、今思っても本当にいいチームだったと自負できるくらいです。式場があるのにブルーベリー農園さんでやらせてくれるとか、普通だったら認めてもらえないようなこともさせてもらいました。

それを一緒に楽しんでくれる仲間と、そのマインドを共有できたのは、めちゃくちゃよかったですね。それもやはり、コロナがあって、多分世の中の考え方が変わったからこそだと思います。

 

今できることを…。やらなきゃもったいない!

――コロナの影響は大きかった?

東濃地域の式場も、15年くらい前からくらべると半分くらいになっちゃいましたよね。やっぱり少子化や地元に残らない方が増えたなってのもあると思います。コロナ前からちょっとずつ減りだして、コロナでパタパタパタ…って。

コロナのときはコロナのときで、今やれることをやるしかない!みたいな感じでした。

延期や休業、きっとどの式場も経験したことだと思います。私も「このまま動かなかったら廃れてしまう。忘れられてしまう…。」って思いが強かったです。

詳細は控えますが「ダメだからっていって、守りに入ったり攻めないのはもったいない。」「今だからやれることがあるんじゃないか。」ってなったとき、「これどうする?」「こういうのやったらおもしろいんじゃない?」みたいな意見を出し合って自主的に動けたのはよかったと思います。このときのお客様対応やフォローアップの経験は、私にとって貴重で、今に活きていると思います。

 

変化してきたウエディングのカタチ

――チームを離れてやっていこうと思われたきっかけはなんですか?

コロナを経て、いろんな意味で考え方が自由になってきた影響も大きいと思うんですが、写真だけ撮って…とか、家族でごはん食べて終わるっていう方とか。式場に来ないっていう方が増えてきてるんです。

それまでもSNSなんかでは、式場以外の場所でやられている方も多かったです。ただ実際には「ちょっとやってみたいけど、実際にやるのは…。」っていう方がほとんどでした。

親御さんが(親戚が)どう思うのか?とか、そういうストッパーみたいのが年々減っていたところにコロナが来て、皆さんの「形式にとらわれないウエディング」に対する理解や、ウエディング自体の自由度が広がったなっていうのは感じていました。

そのタイミングで、友人が自分たちでやるっていうウエディングを手伝うことになったんです。

自分たちでやろうとするんだけど、なにしていいのかわからない。とりあえず必要なんじゃないかと思うものは揃えたけど、どうまとめて、どう進めたらいいのかわからない。っていう友人の姿を見たときに、私はこういう層の人たちのお手伝いがしたいかもって思ったんですよ。

「レストランでやりたい!」とか「こういう感じでやりたいけど、式場よりコンパクトにやりたい!」みたいな人たちがいたとして「やりたい!」を全部とりまとめてくれる人、自分の味方になってくれる人がいたら気持ち的にも楽じゃないですか。私は一応プロとしてずっとそれでやってきたので、式場に所属していたらできないけど、出ちゃえばお手伝いができるなって考えたのがきっかけです。

新郎新婦さんがやりたいカタチが2人にとってのウエディング

もう無限にいろんなやり方があるから、本当におもしろいですよね。

 

私が見たかった景色

――フリーになってから印象に残っているウエディングはありますか?

入籍して3年くらいの方。挙式もお披露目もやるつもりはなかったそうなんですが「おばあちゃんが作ってくれた振袖を着たいかも…。」って思われたみたいで「家族の食事会もやってなかったから、食事会だけでもやりたいと思ってる。」って話をしてくれたんです。

ちょうど瑞浪にある日本料理屋さんとウエディングの話をしていたときだったので「じつは私、こういうのやろうと思ってるんだけど、どうかな?」って提案をしたら、私の考えたことに賛同して「和婚いいね!やろう!」って決めてくださったんです。

地元の皆さんにもご協力いただいて、白無垢で参道を花嫁行列みたいにして歩いて、お店の真隣にある神社で和婚。

食事会はご家族だけの予定で、お友達は招待していなかったんですけど「お式だけ見に来たい!」って方が20人くらい来てくださったんですよ。「食事会は家族だけなんだけど、もしよかったら…。」って声をかけたときに、「式だけでもいいから見に来たい!」って友達が来てくれるのってやっぱりうれしいじゃないですか。

お友達同士も久々に会うから、すごくみんな盛り上がっていて、そこでお話しされたり、写真撮ったり…。皆さんすごくいい顔をしていらっしゃったんです。

呼びたい人も呼べて、見せたい方にも見せられて…っていうのを、こう間近で見てると、幸せだなと感じます。

この雰囲気が良すぎて、ちょっと時間延ばしました。

そのあと食事会で振袖を着られたんですけど、お嫁さんのお父さんが「おふくろが仕立てた着物を着とる娘をもう一回見れるなんて思ってもみなかったからほんとにうれしい!」って言ってくださったんです。

(式をやらない選択を)「2人で決めたことだからいいよいいよ」って言っていても、親御さんからしたら、わが子の晴れの日なんて、うれしいに決まってるじゃないですか。

新郎さんのお父さんも、普段はお酒が飲めない方なのに、その日はうれしいからこそ飲めたみたいです。「俺は一生結婚式の、親の立場として出る結婚式なんてないと思っとったもんで、ほんとに今日がうれしい!」って言ってくださったんです。

両家のお父さんの挨拶での言葉を聞いて、私はそういうのを感じてくださる方が1人でも多くいてくれたらすごくうれしいなって。改めてこの仕事はいい仕事だって思いました。

私が見たかった景色を見られた瞬間です。

 

いくつになっても学びがあって、いくつになっても発見がある

――現在、そしてこれから…

今はウエディング以外に、今までの経験を活かして飲食店の接客アドバイスみたいな仕事もさせてもらっています。いろんな年齢層の方や、いろんな立場で働いて見える方と接するなかで、自分の意外な一面に気付いてびっくり!なんてこともあります。

いくつになっても学びがあって、いくつになっても発見があるからおもしろいなぁって感じています。だから今、すごく楽しいです。そこから得られるものもたくさんあるから…。

 

取材後記

笑顔がとても素敵な美紀さん。

インタビュー中、何度も美紀さんから「今楽しいんです」「おもしろいなぁって思って」という言葉を伺いました。

いろんな経験をされて、もちろん大変な時期も多々あったと思います。でもそれを楽しんだり、今できることはなんなのか?を常に考え、先を見据えて行動している前向きな姿に癒しとエネルギーをいただきました。

インタビューでは具体例などもたくさんお話しくださいましたが、すべてご紹介できず残念です。

(記事に使用させていただいた素敵な画像は、すべて美紀さんにご提供いただいたものです。)

ご縁をとても大切にされている美紀さん。その飾らない正直なお人柄や、お客様を含め、相手を思いやる気持ちが人を魅了するのかもしれないなと感じました。

ウエディングをご検討中の皆様に、ぜひ会ってみていただきたいな

INFORMATION

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

WRITTEN BY
みるきぃ。

みるきぃ。

ライター

美味しいものは食べるのも作るのも大好き!好奇心旺盛で、ココロがワクワクすることにはネコのようにまっしぐら。な恵那っコ。生まれ育った東濃東部(恵那・中津川)を中心にご紹介できたらと思っています。頑張っている毎日のなか、ほんのひととき、あったかい気持ちになっていただけたらうれしいです。

私のスタートライン

WRITTEN BY
東濃スタートライン編集部
東濃スタートライン編集部
  1. 私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん
    #2

    この記事を読んでいます

    私のスタートライン|Wedding Director 糸魚川美紀さん

  2. 私のスタートライン|美容院経営 宮城 真希歩 さん