
やきものの街・岐阜県多治見市。実は「タイル生産日本一」の街でもあるって、知っていますか? ライフスタイルにこだわる人々の間で静かなブームとなっているタイルを満喫しながら、お野菜いっぱいのお食事もいただける。今回はそんなカフェをご紹介します。
目次
レアスポット! 美濃焼卸団地の「タイルづくしカフェ」
ショップもミュージアムもある陶磁器の卸団地
中央道・多治見インターから車で約10分。
小高い丘の上にある「多治見美濃焼卸センター団地」は、全国的にも珍しい“陶磁器関連会社だけの卸団地”です。
実はここ、ただの団地ではありません。
未就学のお子さんも楽しめるプログラムが充実した「こども陶器博物館」や、広大な陶磁器ショップ、高品質な美濃焼をお得に手に入れられる「組合会館」など、一般の方にも楽しめるスポット。
さらに、秋には大廉売市『たじみ陶器まつり』が開かれ、各地から大勢の人出でにぎわう場所でもあります。
まるで倉庫群のオアシス…目印は白いスワン
一見すると無機質なこのエリアに現れるのは、鮮やかなブルーが映える建物と看板。こちらが、今回ご紹介する『スワンタイルカフェ』さんです。
木々とタイルとを配した、この一帯ではやっぱり目を引くスマートなしつらえ。
実は、周辺に建つのと同じような倉庫を、リノベーションして造られています。
タイルの世界は、エントランスから始まっています。
えぇ、これもタイル!?おしゃれ楽しいダイニング
そして、テーブルへと向かえば・・・
タイル、タイル、タイル!!!!
タイルが作り出す様々な表情がおしゃれでたのしく、おもわず「わあ…!」と声が漏れてしまいます。
さらには「箸置きのタイルはお持ち帰りいただけますよ」と、スタッフさん。ほっこりうれしくなってしまいます。
旬の食材をふんだんに取り入れたメニュー
私が伺ったのは、ランチタイム。
私は『プレートランチ』を、ご一緒したお友だちは『サラダボール』をオーダーしました。
…お料理を待つ束の間、ふと天井を見上げると。
あれあれ!? このランプ、なんだかちょっと変わっていますよね??
よく見ると、貼ってあるラベルに数字や文字がペンで書いてあるんです。“本社”って書いてあるものもあるなあ…?
「じつは釉薬入れだったものをリメイクしてランプシェードにしています。…陶磁器って、ガラスのような素材でコーティングされていることが多いですよね? あれです! あの材料となる薬が釉薬です」
と、丁寧に説明してくださるスタッフさん。
へえ~この素敵な青…陶磁器材料の容器だったとは! やきものの地ならではの、なんとも素敵なアップサイクルですよね。
…などと感心している間に「お待たせしましたー」の声が聞こえました。
ガッツリ派もダイエット派も満足ランチ
まずは『プレートランチ』が到着です!
この日の“3種のデリ”は、紅大根のサラダ、野菜の煮物、お豆の和え物。
こちらに、カリッカリに揚がった“薬味たっぷり油淋鶏”、すりおろし人参がガッツリ載った“サラダ”、
さらには(写真には載っていませんが)味わい濃厚な“冷製コーンスープ”、雑穀米が付いています。
1品ずつに、お野菜しっかり。ヘルシーかつボリューミィなランチがうれしいですね。
そしてそして!
お友だちのオーダーした『サラダボール』は、ちょっと…いや、かなり!?ユニーク。
実を言いますと一瞬「これでおなか一杯になるの?」と不安になった私たち(←だいぶ正直に書いています)でしたが…
なんのなんの! 心配ご無用。
シャキシャキ根菜やごろごろブロッコリーがしっかり入っていて、食べ応え&噛み応えアリ!
さらに注目したい、このメニューのレアポイントは…
セットドリンクが “プロテイン” なのです!!
ベリーとチョコから選べるこのプロテインドリンク。お友だち曰く「おなかいっぱいになるよ! これはすごいよ!!」とのことでした。
「素敵なお店でランチしたい…でも、ダイエット中で」
「しっかり派と小食派…一緒に行けるお店って、あるかな?」
実は意外と聞かれる、こんな声に応えられるラインナップ。うれしいですよね。
カラフル&レトロなコールドメニュー
訪れた季節は夏。モザイクタイルの雰囲気にぴったりの、どこかレトロな限定ドリンクもありました♪
スタイリッシュな雑貨も充実
一角には、カフェの雰囲気にマッチした、おしゃれな食器やカトラリーも。意外とリーズナブルな価格に、思わず目移りしてしまいます。
人気の七窯社さんのアクセサリーもありましたよ。
タイルのワークショップ&量り売りもあります
併設される『スワン工房』には、タイル作品づくりの体験プログラムや、タイルの量り売り「タイルグラムバー」があります。
実は、こちらのカフェと工房は、地元タイルメーカーの(株)日東製陶所さんにより運営されています。そのため、この工房は、同社のタイルデザイナーさんも利用しているそう。「現場の雰囲気」も味わえるなんて魅力的ですよね。
作品づくりは、お子さんの夏休みの自由研究にもオススメ! 申込みは当日OKですが、満員となる日も多いため事前予約が安心ですね。
今回は、国内有数の「陶磁器会社だけの卸団地」にある、珍しい「タイルづくしのカフェ」をご紹介しました。
食べて、感じて、体験して。“タイル生産日本一”の多治見ならではのチルなひととき、ぜひ楽しんでみてくださいね!
INFORMATION
店名:
SWANTILE CAFE(スワンタイルカフェ)
住所:
岐阜県多治見市旭ケ丘10丁目6-15(美濃焼卸団地内)
電話番号:
0572-26-9516
営業時間:
11:00~16:00(ランチタイム11:00〜14:00/L.O.15:30)
※SWAN工房の受付は14:00まで
定休日:
火曜日・隔週水曜日定休
一人当たりの予算:
1000~2000円
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