恵那市|栗菓子だけじゃない!3代続く和菓子店のもなか
中津川市や恵那市の和菓子というと、栗がメインで使われているイメージをもたれる方も多いのではないでしょうか?
たしかに美味しい栗の和菓子は多いのですが、栗を使わずとも魅力的な和菓子や、遠方の方にはあまり知られていなくとも大人気!なんて和菓子も少なくありません。
恵那市明智町にも、創業からおよそ100年にわたり地域住民から愛され続けている和菓子店があります。
直営のオンラインショップなどがないので、ここでしか買えない手土産としてもよろこばれているそう。
流行の移り変わりが激しい現代に、変わらないことで愛され続けている和菓子店、ご紹介したいと思います。
目次
ずっと変わらない…。思い出とリンクする 素朴でやさしい味【大木菓子舗(オオキカシホ)】
「ローカル鉄道でのんびりと…」もオススメな、歴史を感じる和菓子店
恵那市明智町。鉄道を利用されるのであれば、JR恵那駅から明知鉄道へと乗り換え、終点明智駅までおよそ50分。時間に余裕があれば、のんびり田園風景なども楽しみながらいらっしゃるのも素敵です。
明智駅から徒歩で5分程度の場所に、一軒の和菓子店が。それが「大木菓子舗(オオキカシホ)」さんです。

店舗から少し西へ向かえば駐車場もありますので、車での来店も安心です。

街並みにとけこむような出で立ちの大木菓子舗さん。
歴史を感じさせる佇まいは、どこか懐かしく、あたたかい気持ちになります。

看板を拝見すると、電話番号が4ケタのみ。

そんな時代からこの地で愛されてきた和菓子店だと知ることができます。
HPを拝見すると、創業は大正15年。現在のれんを守ってみえるのは3代目とのこと。
創業当時はせんべい店でしたが、2代目へとバトンが渡されたのち、和菓子店へと姿を変えられたようです。
明智町は日本大正村のある地としても知られているので、時代的にもぴったりですね。
うれしい心遣いがいっぱいの店内
入口の扉を開けると、正面にはたくさんの木型が飾られています。

落雁用の型なのだそうです。ひとくちサイズの小さな砂糖菓子というイメージだったので、こんなに大きい型があると知って驚きました。
普段目にすることのない和菓子作りの道具を間近で拝見できるのも楽しいですね。
右手にはショーケース、左手には緑茶の茶葉やせんべいなどが並べられています。
和菓子だけでなく、和菓子といただく緑茶の茶葉をいっしょに購入できるのもうれしいですね。
ショーケースには和菓子。

ごろっと栗が丸ごと入った「美濃の栗」や、くるみ入り焼饅頭の「お城山」季節的に期間限定の栗きんとんも並んでいました。
和菓子の名前や金額だけでなく、日持ちがどの程度なのか、どんな和菓子なのかなどプチ情報が記載されているのも選びやすくてうれしいですね。

伺った時間が夕方に近かったせいか、ショーケースはちょっぴりさみしそうでした。きっとたくさんの方が購入されたのですね。
あんたっぷり!手土産にもうれしい素朴な もなか
どれも心惹かれる和菓子なのですが、大木菓子舗さんといえば、やっぱりこちら。
●楓もなか 130円(税込)

ご自宅用にバラで購入することもできますし、箱入りでご用意いただくこともできますので、手土産にもぴったりです。
今回はバラで購入したため、紙袋に入れてくださいました。鹿の子柄が素敵です。

親しい方であれば、このままお渡ししてもよろこばれそうですね。
個包装から出てきたもなかは、名前のとおり楓の形。

どんな和菓子もそうなのかもしれませんが、その土地の風土や自然、季節など、思い入れのある部分をかたちにしていることが多いので、思いを目でも楽しむことができる贅沢もありますよね。
皮が完璧にぴたりと重なっていないところも、素朴で親しみを感じさせます。

なかには つぶあんがたっぷり。

こんなにあんが詰まっていると、すごく甘いのでは?と思われる方も多いかもしれませんが、あんの甘さはすっきりとしていて、ほどよい感じです。

緑茶はもちろんですが、コーヒーや紅茶といただいても美味しそうです。
ラベルの原材料が名前だけで想像できるものばかりなのも、安心できてうれしい点です。

変わる良さ、変わらない良さ
個人的な話で大変恐縮なのですが、大木菓子舗さんの楓もなかは、筆者が子どものころから慣れ親しんだ和菓子のひとつ。
いただくたびに思い出がリンクしたり、また新しい思い出が増えていく…そんな存在です。
変わらない個包装のパッケージデザインも、目にするたびにほっとします。

HPを拝見すると、創業以来、昔ながらの製法で1つ1つ手作りをされているそうです。
夕方のショーケースがちょっぴりさみしかったのも、購入者が多かっただけでなく風味豊かな和菓子を届けるために少量ずつ製造されているからなのだと知り、なんだかとてもあたたかい気持ちになりました。
流行の移り変わりが激しい現代。毎日のように目にしていたものが、いつの間にか忘れ去られている…そんなこともよくあります。
それはそれで新しい発見や出会いにワクワクしますが、いついただいても変わらない味というのも、安心感があって素敵だなと感じます。
変わる良さ、変わらない良さ、どちらの良さも大切にしていきたいですね。
INFORMATION
店名:
大木菓子舗
住所:
岐阜県恵那市明智町519-1
電話番号:
0573-54-2550
営業時間:
9:00~17:00
定休日:
水曜日・元日
一人当たりの予算:
~¥1,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。





