私のスタートライン|アクセサリー作家 吉村佳奈さん
私のスタートライン
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私のスタートライン|アクセサリー作家 吉村佳奈さん
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東濃地域で「私らしく」活躍する方に焦点を当て、毎日を全力で楽しむ「秘訣」をご紹介するインタビュー記事「私のスタートライン」
今回お話を伺ったのは、岐阜県恵那市にてアクセサリー作家として活躍されている吉村佳奈さん。
一部委託販売はされているものの、デザインから製作、販売、発送に至るまで、すべての工程を佳奈さんご自身でこなされています。
月に数回オープンされるオンラインストアは、毎回楽しみにされている方も多く、オープンから10分で半数以上が“SOLD OUT”してしまうほど大人気。
佳奈さんがご自身のブランドに込められた思いや、大切にされていることなど、いろいろお話しいただきました。
ココロも飾るアクセサリーをあなたへ…【Ann(アン)】
ないのなら、作っちゃえ!
――アクセサリーを作り始めたのはいつですか?
子どもの頃から細かい作業は好きな方で、母に教わりながら裁縫などもよくやっていました。アクセサリーを最初に作ったのは、多分大学生の頃だったと思います。ハンドメイドの作品を購入する機会があって、そこから興味を持ち始めました。
じつは私、ピアスの穴を開けていないんです。だから必然的にイヤリングをつけることになるんですが、イヤリングってピアスみたいにデザインの種類が多くないなって感じていました。それなら自分で作っちゃえ!って。
――アクセサリー作家さんとしてのスタートはいつですか?
意外に思われるかもしれませんが、じつは最初の1コを作ってから、ずっと作っていなかったんです。
興味がなくなったわけではなくて、身近にハンドメイドのアクセサリーを作っている友人もいたし、自分のなかにもずっと“やりたいな…”っていう思いはありました。
それが行動に移せたのは、長女が幼稚園の頃だったと思います。

自分が愛着を持てるブランドに…
――ブランド名の由来はなんですか?
ブランド名は“自分が愛着を持てる名前”にしたかったんです。まずそれがいちばんで、あとは“読みやすさ”“おぼえやすさ”を重要視しました。
子どもたちの名前から…とか、あれこれ考えて、迷ったりもしたんですが、旧姓の頃、友人から“あんちゃん”って呼ばれることが多かったのを思い出して“Ann.”(アン)なら読みやすいし、すぐにおぼえてもらえるんじゃない?って。

実際「ブランド名、なんて読むんですか?」って聞かれたことはほとんどないです。
――アクセサリー作りでこだわっていることってありますか?
正面から見たら素敵だけど、横から見たら残念…なんてことのないように、どの角度から見ても素敵に見えるデザインを意識しています。

シンプルなデザインも素敵だと思うし、今も少しは作っているんですが、やっぱりどこか人と違うものって魅力的じゃないですか。私はヴィンテージとかレトロな感じが好きなので、それを取り入れたくて、ヴィンテージ素材のボタンやストーンを使用しています。


――デザインなどはどこかで勉強されたんですか?
ファッションにはずっと興味がありましたが、高校も大学も、デザインとは関係ない進路でした。ただ、大学生だった4年間、京都に住んでいたので、そこで自然と関西の文化に触れていたり、卒業後、名古屋市内の百貨店でアパレルブランドのショップスタッフとして7年間勤務していた経験も今に活きていると思います。
大切にしたいもの
――作品はいつ作られていますか?
一点集中型なので、よしやるぞ!ってなったら、机の上にパーツとかを全部並べて、組み合わせをあれこれ試したり…と、作業に集中したくなっちゃうんです。

オンとオフを切り替えているというほどではないですが、子育てしてる期間って、本当にあっという間だから、今しかない子どもたちとの時間も大切にしたいなって思っています。

それに、睡眠もしっかりとらないとダメなタイプなので、子どもたちが寝てから…も難しくて。だから基本的には子どもたちが学校へ行っているときがほとんどです。
大好きなコーヒーを飲んでひと息ついたり、愛犬のかわいいいたずらに癒されたり…。自分のペースで作業を進められるので、この時間帯がベストだと感じています。
――お子さんといっしょに作られたり「作って!」とリクエストを受けたりすることもありますか?
以前はレジンを使用したアクセサリーも作っていたので、そのとなりで キャラクターグミの殻とかにレジンを入れて硬化させたりして楽しんでいましたね。それが意外とうまくできていて、子どもの発想力ってすごいなって感心しました。

リクエストを受けることはあまりないですが、キッズ用のイヤリングを作っているときは「これちょうだい」って言われることはあります。
娘ばかりなので、成長してもいっしょにオシャレを楽しめるような関係性でいられたらいいなって思っています。
――アクセサリー作りで大変なことはありますか?
ボタンを使ったものはテグスで編んで作っているのですが、編み上げてからの処理も多く、1つ仕上げるのにも結構時間がかかります。

いつも作っているデザインなら編むのも手際よくできるのですが、デザインから考えていると、あっという間に時間が経っていたりします。

使用している素材があまり流通しているものではないので、仕入れは海外の方から直接購入したり、オンラインストアを活用することがほとんど。だから届いてみたらイメージと違う…なんてこともよくあります。でも、そこから新たなデザインを考えたりするのも楽しみのひとつです。

同じボタンを使っていても、組み合わせるストーンや配置によって全然違う顔になるので、おもしろいなっていつも思います。


――作品の販売はどうされていますか?
始めた頃は、友人に依頼されて作ったり、児童センターのイベントや地元で行われるマルシェへの出店などを中心に活動していました。

今もマルシェに出店することはあるんですが、どちらかと言えば、オンラインストアや委託販売が多いです。
委託先は、作品を実際に手に取っていただくシチュエーションも大切にしながら決めています。

最近は九州や高知など遠方への委託も増えてきました。
マルシェなどは直接お客様の反応を知ることができる貴重な経験ですが、自分で伺って出店できる範囲はどうしても限られてしまうので、遠方の方にも直接手に取っていただける機会をいただける委託は本当に有難いです。
オンラインストアは月2回程度オープンしています。自信を持ってお届けしているものばかりですが、画像だけでは伝わりにくい部分もあるので、お手元に届いたとき「実物の方が素敵」と感想をいただいたときは本当にうれしいですし、ほっとします。

お届けするまでに日数がかかってしまうこともありますが、プレゼントの包み紙を開けるときのワクワク感はもちろん、お客様のお手元へ最高の状態でお届けしたいから、包装や配送などの作業も大切にしています。
――どんな存在でありたいですか?
極端なことを言ってしまえば、アクセサリーって、なくても生活できるじゃないですか。だから特別な日に限らず、ちょっとそこまで散歩…みたいな日常のなかに自然とAnn.のアクセサリーを添えていただけたらうれしいなって思います。

なくても平気だけど、着けたちょっと気分が上がる!ちょっと頑張れる!とか。なにかコンプレックスみたいなものがあっても着けたら自信が持てる…そんなココロも飾れるような存在になれたらいいなって思っています。
取材後記
じつはお会いした日、数年前にオンラインストアで購入したAnn.さんのイヤリングを着けて伺ったのですが、偶然にも佳奈さんが着けられていた私物のイヤリングも同じボタンから作られた別デザインのもの。

2人してその偶然に驚きながら、とてもうれしい気持ちになりました。
アクセサリーのことはもちろん、ご自身のこと、ご家族のこと、愛犬のこと…。やさしく おだやかな口調のなかに、どれもとても大切にされているのだという愛情を強く感じました。
Ann.さんのアクセサリーが多くの方に愛されているのは、そのデザイン性だけでなく、佳奈さんのお人柄が作品を通して伝わるからなのかもしれませんね。

Ann.さんのSNSでは、過去の作品や今後のスケジュールなどをチェックすることができます。
“ココロも飾るアクセサリー”ちょっと勇気がほしいとき、お守り代わりに着けるのも素敵ですね。
INFORMATION
店名:
Ann.
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