土岐市|テーブルの上で世界をめぐる 菓子の旅

土岐市|テーブルの上で世界をめぐる 菓子の旅

以前どこかで、日本は他国の文化や技術を学び、自国に合ったものへと変換して取り入れるのが得意な国だと耳にしたことがあります。
それは“食”に対してもいえることで、街を歩けば さまざまな国の料理をいただける飲食店を目にされるのではないでしょうか?
もちろん“本場の味”を再現されている飲食店もありますが、日本人の味覚にあうアレンジがされているのか、現地でいただくより美味しいと感じられる方も多くいらっしゃるようです。
そんな各国の料理を、食事としていただくことはよくあるかと思うのですが、さまざまな国のスイーツやデザートをいただける菓子店はあまり見かけない気がします。
日本ではまだあまり馴染みのない国のスイーツ…。どんなものがあるのだろう?と、想像しただけでワクワクしてきませんか?
じつは、そんな世界の郷土菓子をオーダーできる菓子店が岐阜県土岐市にあるんです。

世界と季節を味わう菓子店【菓子屋 toi toi toi(カシヤ トイ トイ トイ)】

話題の菓子店

以前から、日本では馴染みのない国のスイーツを販売されている方がマルシェなどへ出店されている…と話題になっていたのをご存じでしょうか?

その方が2025年3月、土岐市下石町に自宅工房を作られ「菓子屋 toi toi toi(カシヤ トイ トイ トイ)」さんとして店舗営業をスタートされると知り、一度伺ってみたいなと思っていました。

SNSでオープン日を拝見し、予定を確認してみるものの、なかなかタイミングが合わず…。伺う機会がないまま日々は過ぎ、店舗での販売は休業されることになりました

2026年3月現在、マルシェなどへの出店、委託販売、オーダーなどを中心に販売されています。

 

ようやく出会えた異国の味

店舗販売を休業された後も、機会があればいただいてみたいとずっと思っていたtoi toi toiさんの郷土菓子…。2025年12月、多治見市内のとある店舗で、ついにtoi toi toiさんの焼菓子と出会うことができました

 

●メープル米粉クッキー  400円(税込)

こちらは岐阜県産の米粉を使用したカナダの郷土菓子とのこと。

いただいてみると、サクッ、ホロッとした食感に、メープルのやさしい甘さと風味…見た目にもかわいいリスのクッキーはプチギフトにもよろこばれそうです。

 

●シェチルブラ  450円(税込)

こちらはアゼルバイジャンの郷土菓子だそうです。薄く伸ばしたパイに包まれているのは、くるみ、粗糖、カルダモン

いただいてみると、まずはカルダモンの風味が口いっぱいに広がります。もちろん くるみも負けてはいませんザクザクとした食感で、どちらかと言えば甘さは強めに感じました

アゼルバイジャン…。名前を聞いたことはあるものの、個人的にあまり馴染みのない国だったので どのあたりにあるのか調べてみたところ、カスピ海の西側、東ヨーロッパと西アジアの交差点にある国だと知ることができました。

その国の郷土菓子をいただいたことをきっかけに、どんな国なのか想像したり、興味を持って調べたり…も楽しいですね。

 

いざオーダーへ…。来店時にはアクセス方法の確認を

委託先で出会った焼菓子が美味しくて、いろんな国の郷土菓子をいただいてみたいなと感じたのですが、ほかにどんな郷土菓子を作られているのがわからず…。toi toi toiさんのSNSを拝見して見かけた菓子名を調べたりしていました。

そのなかで、焼菓子類はオーダーや配送をお願いできることを知り、生菓子だとどうなのかな?と、LINE公式アカウントでお伺いしたところ、店舗での受取りが可能であればお受けいただけるとのことだったので、さっそくお願いすることにしました。

ちなみに店舗へ行かれる際は、必ずSNSのアクセス方法をご確認くださいとのことです。要所要所に案内看板はありますが、カーナビでは道が表示されないこともあるそうです。ご注意ください。

 

郷土菓子で季節を味わう

オーダーをお願いする際、どんな郷土菓子がお願いできるのか伺ったところ、toi toi toiさんのSNSにUPされているものは基本オーダー可能とのことでした。

ただし、季節感をとても大切にされているため、春には夏、秋、冬の郷土菓子をお願いすることはできません。これは生菓子に限ったことではなく、焼菓子でも同じとのことですのでご注意ください。

郷土菓子で季節を味わう…それも素敵ですね

 

春の訪れを告げる菓子たち

オーダーをお願いしたのは3月初旬でしたので、冬から春にかけての郷土菓子を作っていただきました。

まずはこちら。

●セラデューラ 450円(税込)

こちらはポルトガルの郷土菓子練乳入りのクリーム、カシューナッツ、砕いたビスケットを層にして冷やし固めたスイーツなのだそうです。

ポルトガル語で“おがくず”という意味があり、砕いたビスケットがおがくずのように見えることが名前の由来だという説もあるそうです。

練乳クリームは、濃厚なのに想像していたよりも軽めで やさしい味カシューナッツやビスケットの風味と食感がアクセントになっていて、味も食感も楽しめます。ひとくち、またひとくち…と、気づいたら完食していました。

マルシェなどでは1月~3月に出されているようなので、冬から春にかけていただく郷土菓子なのかもしれませんね

 

●セムラ 450円(税込)

こちらはスウェーデンの“春を告げる”郷土菓子だそうです。見た目はシュークリームのようですが、シューではなくてパン

カルダモン入りのムチッとしたパンにアーモンドペーストたっぷりの濃厚なクリーム…シュークリームとはひと味違う味や食感を楽しめます

元々はイースター(謝肉祭)の断食期の前に栄養を蓄えるために食べられていたとのことで、見た目から想像するよりも食べ応えがある感じがしました

マルシェなどで出される場合、期間は3月~4月とのこと。

 

●トルタ・ミモザ 600円(税込)

こちらは春のイタリアから…。イタリアでは3月8日の国際女性デーに、ミモザの花やミモザを模したケーキを男性から女性へ贈る習慣があるのだそうです。

ふわふわとした黄色のスポンジはサフランで色付けされていて、ほのかにその風味を感じますサンドされているクリームにはレモンが使われていて、甘酸っぱくてやさしい味になんだかココロが和みます

セムラと同じく、マルシェなどで出される場合、期間は3月~4月とのこと。

 

学びは机上だけじゃない

受取りの際、オーナーさんと少しお話をする機会があったので、いくつかお伺いしてみました。

まず、何ヶ国くらいの郷土菓子を作られるのか伺ってみたところ、数えたことはないそうです。ただ、特定の地域に限定せず、いろんな国の郷土菓子を作られているとのことでした。

どこで学ばれたのか伺うと、専門学校や勤務されていたパティスリーなどで経験を積まれただけでなく、ご自身で各国を旅されて、現地で味わったものを再現されているのだそうです。

これでtoi toi toiさんのSNSに魅力的な郷土菓子がたくさんUPされている謎が解けました。

今回は冬から春にかけての郷土菓子をいただいたので、次はまた違う季節にオーダーお願いしてみたいな。

INFORMATION

店名:

菓子屋 toi toi toi

住所:

岐阜県土岐市下石町313-26
(来店の際はSNSのアクセス方法を要確認)

営業時間:

2026年3月現在 店舗営業なし
出店、委託販売、オーダーメイドなどがメイン

定休日:

オーダー可能日はSNSを要確認

一人当たりの予算:

〜¥1,000

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

WRITTEN BY
みるきぃ。

みるきぃ。

ライター

美味しいものは食べるのも作るのも大好き!好奇心旺盛で、ココロがワクワクすることにはネコのようにまっしぐら。な恵那っコ。生まれ育った東濃東部(恵那・中津川)を中心にご紹介できたらと思っています。頑張っている毎日のなか、ほんのひととき、あったかい気持ちになっていただけたらうれしいです。