私のスタートライン|Artist 可知有奈さん

私のスタートライン|Artist 可知有奈さん

東濃地域で「私らしく」活躍する方に焦点を当て、毎日を全力で楽しむ「秘訣」をご紹介するインタビュー記事「私のスタートライン」
今回お話を伺ったのは、岐阜県恵那市を中心に、書道・食・音楽…と、24歳にして 多方面で才能を開花されている可知有奈さん。
「失敗することよりも、やらない方が後悔する…」と、キラキラした笑顔が魅力的な有奈さんの お名前の由来や、これまでの活動、これからやっていきたいことについて…など、いろいろなお話伺ってきました。




私の価値は私がつくる。 今この瞬間を価値あるものに… 可知有奈さん

Artist 可知有奈さん

私のスタートライン

Artist 可知有奈さん

恵那市出身、在住。
一度きりの人生、後悔したくない!
今やりたい!って気持ちがあるのに、理由をつけて先延ばしにしたくない!
と、興味を持ったことはジャンルにとらわれず挑戦し、24歳にして 書道家アーティスト、マルシェなどでの菓子製造販売、HIPHOPミュージシャン、栄養職員…と多方面で活躍中。

恵那市出身、在住。
一度きりの人生、後悔したくない!
今やりたい!って気持ちがあるのに、理由をつけて先延ばしにしたくない!
と、興味を持ったことはジャンルにとらわれず挑戦し、24歳にして 書道家アーティスト、マルシェなどでの菓子製造販売、HIPHOPミュージシャン、栄養職員…と多方面で活躍中。

やりたいことは1つじゃなくていい

――“有奈(あるな)”さんって素敵なお名前ですね

ありがとうございます。私の名前は父が付けてくれました。父が車好きで、妹の名前とあわせると、父が好きな車の名前になるんです

漢字は別として、妹と同じ名前の方は わりといるみたいなんですが、私はまだ自分と同じ名前の方にお会いしたこともないし、私と同じ名前の方に会ったという方にもお会いしたこともありません。漢字で書くと“有奈”なので“ゆうな”と読まれたり、口頭で伝えると“はるな”と思われたり…。

でも一度おぼえてもらえると、忘れられることはあまりありません

――どんな子ども時代を過ごしましたか?

友達が毎日くらい家へ遊びに来て、みんなでバドミントンをしたり、自転車に乗って走りまわったり…と、自然のなかで遊んでいるような子でした。そのころからの友達とは、今でも仲が良くて、集まったら「ちょっとバドミントンしようよ!」ってなりますね。

――今されている活動はどんなものですか?

今は書道、お菓子の製造販売、ミュージシャンの3つですが、2026年4月からは栄養職員として勤務することが決まっています。(2026年3月取材)どれもやりたいことなので、あえて1つに決めなくてもいいかなって思っています

 

”書道”は私のルーツ。いつも身近にある存在

――書道はいつからやられてるんですか?

“4つ”って書いた作品が残っているので、そのころには始めていたと思います。ただ、書道は私にとってルーツみたいなものでもあって…。

なんと、両親が出会ったのも、私が書道を始めた教室なんです。

母が先生の姪にあたるので、私が小さいころから、母もお手伝い先生として教室にいたのですが、正直、親子ということもあって、指摘をなかなか素直に受け入れられないときもありました。でも、親戚はみんなって言っていいくらい教室に通っていたし、身内として存在している人たちが ずっと書道の世界にいる人たちだったから、書道をやることに何の疑問も感じませんでした

じつは私…左利きで、はさみも、ボール投げるのも、鉛筆も全部左なんです。それなのに筆は直したわけでもなく、最初から右で書いていました。ただ名前とか小筆で書く小さな文字は鉛筆と同じ感覚だったので、左の方が整った字になるから、最初は左で書いていたんです。でも、筆の運びとかを考えると右の方が合うので、途中から右に直したら、もう左では書けなくなってしまいました。かといって、いきなり右でうまく書けるわけでもないので、日々練習です。

――書道をやっていてよかったと思うことはどんなことですか?

今の時代、字を書く機会って減ってるじゃないですか。そんななかで、すらすらってきれいな字を書けるって魅力的だなって思っています。それから、なにか悩んでいたとしても、書道をやっているときはそのことだけに集中して自分と向き合える。そういう“無”になれる時間って大切だなって思っています

今は仕事として、命名書などを書かせていただくことも多いのですが、自分の書いた字が、だれかの人生に関われるって素敵なことだなとも感じています

INFORMATION

店名:

書道家アーティスト aru

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

食べてみたいなら作っちゃえ!

――お菓子作りはいつからやっていたのですか?

じつは甘いものが得意じゃなないんです。食べてみたい!って思うものが、かんたんに手に入るところにないのなら自分で作ればいいじゃん!みたいな感覚で、結構小さいころからお菓子作りをしていました

でもそのころは、それを仕事にしよう!とかっていう考えは全然なくて…。純粋に作るのが楽しかったのと、だれかによろこんでもらえるのがうれしくて、イベントごとのときにプレゼントしたり、高校時代、野球部のマネージャーをしていたので差し入れとして持って行ったりしていました

――仕事としてやることになったきっかけはなんですか?

大学生のとき、友達の家へ手作りのお菓子を持って遊びに行ってたんです。そしたら、その友達のお母さんに「イベントで出店してほしい」って言われて、挑戦してみたのがきっかけです

いざ出店してみたら、買ってくださった方から「このお店どこなの?」と、何件か問合せがあったと聞いています。そのときは友達のお母さんが責任者をやってくださったから、屋号とかもなかったんですけど、友達のお母さんのアドバイスもあって、屋号を作ることにしました

――お菓子の屋号と書の雅号、同じ字なんですね

お菓子の方は“逢月”と書いて“ある”と読みます。いろいろ悩んで、考えて…。とても思い入れのある屋号だから、ロゴも自分の書で作りたくて、書道の先生にもいろいろ相談にのっていただきながら作り上げました

雅号の決め方は、いろんなパターンがあるんですけど、私の場合は、屋号にこめた私の思いとか、ロゴ作りに取り組んでいる姿を先生が間近で見てくださっていて「もうこれは読み方を“ほうげつ”にして、雅号にしちゃえばいいよ」って決めてくださいました

私にとって“逢月”は、とても思い入れのある特別で大切な名前です。

――どんなお菓子を作るのが好きですか?

マルシェなど出店するときに出しているものだと、チーズケーキですね。

自分のレシピで初めて納得のいくチーズケーキができたときは本当にうれしかったのをおぼえています。甘さ控えめだからなのか、よろこんでくださる方も多いです。

個人的に作るお菓子だと、先日初めて作ったオランジェットです。

単純な作業を毎日くり返しながら、徐々に糖度を上げていくんですけど、時間をかけて仕上がっていくのを見るのが楽しくて

私はまだ自分で菓子製造許可のある施設を持っていないので難しいですが、いつか自分の工房が持てたら長時間かけて作るお菓子の製造や販売も挑戦してみたいなと思っています

INFORMATION

店名:

栄養士がつくるSweets 逢月(ある)

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

生きているかぎり人には“食”が必要だから…

――栄養士になろうと思われたのはなぜですか?

高校時代、卒業後の進路を考えたとき、やりたいことがあり過ぎて、1つを選べなかったんです。ただ、人は生きているかぎり“食”って必要なことだから、仕事にしなかったとしても学んでおくことはプラスになると感じました。いくつもある“食”に関わる学びのなかから栄養士を選んだのは、野球部のマネージャーをしていたので“食”でだれかをサポートできたら素敵だなと…。学校で子どもたちにも伝えられるよう、栄養士に加えて栄養教諭の資格も取得しました。

栄養職員として勤務できるのはもちろんですが、栄養面を考えたお菓子のレシピ作りにも活かせているので、あのときの選択は私にとってプラスになっています。

 

知らないから…に挑戦するのは、新しい世界を知るチャンス

――音楽活動をスタートされたのはなぜですか?

元々歌は好きで、よく友達とカラオケに行ったり…とかはありました。でも歌手になりたい!とかは全然考えてなくて。しかも自分が今まで触れてこなかったHIPHOPというジャンルで曲を配信することになるなんて、正直自分でも驚いています

きっかけは、ずっとHIPHOPミュージシャンとして活躍されている方が作られた曲のサビの部分をいっしょに歌ってくれないかってお話をいただいたことです。HIPHOPには触れてこなかったから、とても迷ったのですが、その方がおばあちゃんに向けて作られた曲だと伺って、やってみよう!と思いました。じつはそのお話をいただく少し前に、私の祖母が亡くなっていて…。なにか引き合わせのようなものを感じたからです

そこからHIPHOPの曲をたくさん聴きました。いろんな方の曲を聴いていくなかで、自分にもあう曲調とか歌い方を選んでいけばいいとわかって、とても気持ちがラクになりました

今はいっしょにやらせていただいている方に教わりながら、作詞にも挑戦しています。

あのとき、知らないジャンルだから…と遠ざけてしまっていたら、知ることのできなかった世界だと思うと、お断りしなくてよかった…って思います

INFORMATION

店名:

aru(rapper)

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

 

人生は1回。後悔はしたくない

――1つに限定せず、いろいろな活動をしていかれるのはどうしてですか?

1つのことをずっと続けて極めていく…。それはとても素敵なことだと思うし、家族のためにずっと仕事を頑張ってくれている父の姿はカッコいいなって、尊敬もしています

ただ、いろんなことに挑戦しながら、自分に合うものを見つけていく方が私らしいなと感じていて…。人生って1回だし、後悔したくないんです。

やってみなきゃわからないこともたくさんあるから、やってみてダメならやり方を変えてみるとか、本当に無理だと思ったら辞めてしまえばいい。それよりも、今やりたい!って気持ちがあるのに、理由をつけて先延ばしにしたくないなって思っています

どの活動も、そういう環境があったり、私にとって必要なタイミングでお話をいただいたりしたから、興味を持てたり、挑戦してみようと思えた…

でもそれって、自分のチカラだけじゃなくて、ご縁だったり、まわりの方からの支えも大きいなって感謝しています

――とてもポジティブで、楽しむことが上手ですね

ずっとこうだったわけではないんです。言ってしまえば、自己肯定感が低くて、いつも“私なんか〇〇したって…”って思っていたし、見返りを求めず、だれかのために何かをしていると承認欲求が満たされる…みたいなところもあって、とにかくボランティア活動に参加したりしていました

でも、いろんな活動や日常生活のなかで、私のことを認めてくれる方たちと出会い、私は自分で自分の価値を下げていたんだなって気づかされました

なかでも いちばん心に残っているのは、高校時代の国語の先生に「あなたの名前は1回でおぼえたし、一生忘れません」って言われたことです。先生から「フルネームの“かちあるな”は“価値あるな!”になるんだ」と言われたとき、なんか救われたというか…

そこから思考をすべてを変えられたわけじゃないし、今も自分を否定してしまうこともあるけど、それは私を産み育ててくれた両親や私を信じてくれる方も否定することになるんだなって思うと、なんて失礼なことをしてきたんだろうってハッとします

だから、自分がやりたい!って思った気持ちは否定しないように意識しています

――これからやっていきたいことってどんなことですか?

若いから…って言われるうちに、失敗も経験もたくさんして、いろんなことを身につけていきたいです

今やっている活動に加えて、挑戦してみたいことは“着物を自分で着られるようになる!”こと

着物とかレトロなものも大好きだし、静かな場所に身を置くのも落ち着くので、生まれ育ったこの土地から、私らしいものを発信していけたらいいなって今は思っています

その瞬間の気持ちに正直でいたいので、次にお話しするときには、違うこと言っているかもしれませんが…。

 

取材後記

現在24歳の有奈さん。幼いころから書道という世界に身を置かれているからなのか、とても落ち着いた やわらかい雰囲気で、実年齢よりも大人っぽさを感じました

それでいて、自分の気持ちに正直でいたい!と、キラキラした瞳で語ってくださる姿は、とても躍動的でエネルギッシュ

“静”と“動”…。相反するようにみえて、どちらも有奈さん本来の姿なのだと思うと、とても魅力的な方だなと感じました

なにに対しても全力投球で、失敗を糧にすることのできる有奈さん。お話を伺ってみて、いろんな方が有奈さんを応援したくなる気持ちがとてもよくわかりました。

一度きりの人生、いろんなことに挑戦して、有奈さんらしさをどんどん届けてくださいね