白梅のイベントレポ
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八百津町|野草講座を体験!歩いて、味わって、福地の自然を楽しむ
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普段、何気なく通り過ぎている道端の草や山の木々。
名前も分からないまま、ひとまとめに「草」として見ていた植物が、専門家の言葉を聞いた途端、一つひとつ違う表情を持ちはじめました。
2026年6月15日、岐阜県加茂郡八百津町福地にある「KIDAKE」で開催された、「ハーブ王子・山下智道さんから学ぶ野草と樹木」に参加しました。
足元の草が、学びとごちそうに変わる。八百津町KIDAKEで楽しむ山下智道さんの野草講座
野草研究家・山下智道さんと八百津の自然を歩く
講師を務めたのは、「ハーブ王子」の愛称で知られる山下智道先生。
山下先生は幼い頃から植物に親しみ、現在は国内外で植物の観察会やワークショップを開催する薬草研究家です。野草の見分け方だけでなく、料理やお茶、香り、薬草など、植物を暮らしに取り入れる方法を幅広く伝えています。
全国で活躍する著名な先生ということで、講座が始まるまでは少し緊張していました。
ところが、実際の山下先生はとても気さく。参加者の質問にも丁寧に答え、身近な植物の話から、植物に含まれる成分、歴史や神話にまつわる話まで、次々と話題が広がっていきます。
この日は同じく野草研究家の半谷美野子さんも講座をサポート。お二人の知識に裏付けられた軽快な掛け合いも楽しく、堅苦しさを感じることなく野草の世界へ入っていくことができました。
ちなみに紫の人が山下先生。↓

いつもの草むらが「学びの宝庫」に変わるフィールドワーク
参加者が集まると、KIDAKE周辺の野草と樹木を観察するフィールドワークがスタートしました。
この日は心配していた雨も降らず、白いシャツとジーンズでも歩ける比較的穏やかなコース。ぬかるみの深い場所には入らないようにルートが設定されていました。
ただし、周囲は自然豊かな山の中です。季節や天候にもよりますが、長袖や歩きやすい靴、虫よけなどを準備しておくと安心でしょう。
歩き始めて驚いたのは、山下先生が植物を見つける速さです。
私たちには何種類もの草が混ざった緑のかたまりにしか見えない場所から、次々と植物を見つけていきます。
葉の形、葉脈、茎のつき方、根の様子、花の色、生えている場所。
山下先生の解説を聞いていると、植物を見分けるための手がかりが、身近な場所にたくさん隠れていることに気づきます。

アザミ、チガヤ、ササユリ。八百津の自然を間近で観察
散策中には、鮮やかな紫色のアザミの群生が見られました。
これほど立派なアザミがまとまって咲いている光景は珍しく、参加者からも思わず声が上がります。
さらに、岐阜県の県花として親しまれているササユリも発見。白く大きな花が緑の中に浮かぶ姿は美しく、山の中でもひときわ目を引きました。


チガヤについては、根の部分を見ながら特徴を教えてもらいました。チガヤは、このあと作る野草茶にも使用します。チガヤは、枯れているような見た目ですが、優しい甘みが出るそうです。

モミの木は、葉の先端やつき方をホワイトボードに描きながら判別方法を解説。
葉の先がふたまたに分かれているものがモミの木なのだそう。



かわいらしい形をしたシロモジの葉や、タケニグサ、マムシグサなども観察しました。
ただ植物の名前を教わるのではなく、「なぜこの植物だと分かるのか」を目の前の実物と照らし合わせながら学べるのが、この講座の面白さです。
シロモジの葉↓

ヒメジョオンにも種類がある?葉の形から違いを発見
道端でよく見かける、白に近い淡い紫色の小さな花。
一見すると同じように見えるヒメジョオンにも、葉の形などに違いがあることを教えてもらいました。
山下先生はホワイトボードに葉を描き、上下につく葉の形を見比べながら、タイプを見分けるポイントを解説します。

「この小さな違いを、どうやって見つけるのだろう」
そう思うほど細かな特徴ですが、実際の植物を手に取って比べると、少しずつ違いが見えてきます。
上の方が平べったい形をした葉っぱでも下の方がギザギザしていると、
雑種のヒメジョオンなのだそう。


講座では、採取してよい植物だけを山下先生の指導のもとで摘み、竹かごに集めました。なお、野草には食用に向かないものや毒を持つもの、よく似た植物もあります。専門的な知識がないまま自己判断で採取したり、口に入れたりしないことが大切です。

小さな「野草王子」も参加
この日の参加者の中には、草花にとても詳しい小さな男の子もいました。
珍しい植物を見つけるのが上手で、大人が見落としてしまうような草花にもすぐに気づきます。その知識と観察力に、参加者だけでなく山下先生も感心していました。
山下先生が、
「この子が野草王子で、僕は野草魔王」
と冗談を言う場面も。
専門的な内容を学びながら、子どもから大人まで自然に会話が生まれる、温かな雰囲気の講座でした。
植物を知るために必要なのは、年齢ではなく「これは何だろう」と立ち止まる好奇心なのかもしれません。
フィールドワークのあとは「レストランねっこ」のお弁当
野草と樹木をたっぷり観察したあとは、待ちに待った昼食です。
この日用意されたのは、八百津町福地にある「レストランねっこ」のお弁当。旬の地元食材を取り入れた和フレンチのお弁当も、今回のイベントの大きな楽しみの一つです。
ふたを開けると、豆ごはんの横に、野菜や魚、肉料理が美しく詰められていました。


お花のサラダも付いていました。
メニューには、玉子焼き、ハンバーグ、鶏むね肉のスモーク、魚の炭火焼き、ヤングコーンとつくね、よもぎパン、桑の葉を使ったビスコッティなどが並びます。

一品ごとに丁寧に作られており、素材の味を生かした上品な味わい。山を歩き、植物の話をたくさん聞いたあとのお弁当は、まさに至福の時間でした。
山椒やヨモギ、桑の葉など、フィールドワークで話題に上った植物が料理にも取り入れられています。
「見る」「触れる」だけだった植物を、今度は「味わう」。
野草と人の暮らしが、食を通してつながっていることを実感しました。
採取した野草を煎って、香り豊かな野草茶に
食事とともにいただいたのが、フィールドワークで採取した植物を使った野草茶です。
山下先生が植物を選び、フライパンでゆっくりと煎っていきます。
野草は、そのままお湯に入れるのではなく、煎ることで青っぽさが和らぎ、香ばしさやまろやかさが引き出されるそうです。
フライパンの中には、葉や茎、花、ふわふわとした綿毛のような部分まで、さまざまな植物が入っています。
山下先生は植物を混ぜながら、
「おいしくなるように念を込めます」
と、楽しそうに仕上げてくださいました。
植物の成分や見分け方を化学的に説明していたかと思えば、突然「念」が登場する。この振り幅も山下先生の講座の魅力です。

煎った野草は、ガラスの容器でじっくりと抽出しました。
イベントでは、無農薬で育てられた八百津町久田見の岩平茶園のお茶が自由に飲めるように用意されていました。

出来上がったお茶は、透明感のある黄金色。
野草茶と聞くと、苦味や青臭さを想像するかもしれません。しかし実際に飲んでみると、ほんのりとした甘味があり、とてもまろやかでした。
香りも強すぎず、食事に寄り添う優しい味わいです。

オプションで森のサウナにも入れます。
美味しいお弁当を食べた後は、オプションになりますが、
KIDAKEの森のサウナにも入ることができます。



森の中に佇むサウナ。ゆったりとした時間を過ごせます。
植物を知ると、いつもの景色が変わる
講座が始まる前、目の前に広がっていたのは、いつもと同じ山の緑でした。
ところが、山下先生と一緒に歩いたあとは、その景色がまったく違って見えます。
あの葉は何だろう。
この花はさっき見たものと似ている。
この植物には、どのような香りや成分があるのだろう。
名前をすべて覚えられなくても、植物をよく見るための視点が一つ増えただけで、身近な散歩道は小さな冒険の場所になります。
野草の名前や特徴だけでなく、食や文化、歴史、人の暮らしとの関わりまで学べたKIDAKEの野草講座。
知識の深さに驚き、先生と参加者のやり取りに笑い、最後は八百津の自然を味わう。好奇心もおなかも満たされる一日となりました。
このようなイベントは定期的に開かれていますので、ぜひKIDAKEさんに足を運んでみてください。

秋の八百津町、福地へもう一度!
KIDAKEさんと同じ場所にある、「福地いろどり村」では、
毎年、そばの花が見頃になる秋に「福地そば花見会」が開催されています。
福地のそばの花は、赤いお花でとても珍しいんですよ。

今年は9月27日(日)開催!「福地そば花見会」
イベントやワークショップ、屋台などが盛りだくさんです。


詳しくは福地いろどりむらのInstagramをご覧くださいね。
昨年は、打ちたてのお蕎麦をはじめ、地元のおいしいものやお菓子、野菜などがずらり。
星空を楽しむ天体観測やスウェーデントーチのワークショップ、
特設ステージでの音楽ショーも行われ、にぎやかな一日となりました。

昨年のお蕎麦。
サクサクの天ぷらと美味しいお蕎麦に舌鼓。
六彩亭さんの手打ち蕎麦です。
昨年のマルシェの一部をご紹介。
八百津でしか買えない、食べられないものがずらりと並んでいます。
↓永田養蜂さんのハチミツと蜜蝋クリーム(おすすめ!)髪に使うと良い香り。唇の荒れにも。

↓山のシフォンケーキ潮見さんのケーキはふわふわ!ほんのり優しい甘味で美味です。

↓なる農園さんは有機野菜を栽培されています。
マルシェ限定のカレーが美味しいのですが、私が行った時にはすでに完売してました(泣。
オーガニックのココナッツオイルを購入しました。このオイル使いやすくておすすめ!

↓Cafe Bisousさんの本格的なフランス焼き菓子。カヌレが本当に美味しいです!

食べて、見て、聴いて、体験して。
福地の自然の中で、秋の一日をのんびり楽しめる「福地そば花見会」。
今年は9月27日(日)開催です。
野草講座で八百津町福地を好きになった方も、まだ訪れたことのない方も、
ぜひ遊びに来てください。




